陰陽道の奥深い世界-「身固」「禹歩」「反閇」の霊的な意味と使い方を徹底解説

清明神社の清明井戸 陰陽師

陰陽師の世界には、普段なじみのない独特な用語がいくつも登場します。

それぞれの言葉には意味や成り立ちがあり、その背景を知ることで、陰陽師が登場する作品をもっと楽しめるようになるでしょう。

【陰陽師の世界の独特な用語の解説】 今回は、「身固」・「禹歩」・「反閇」について解説します。

陰陽道における霊的な守護術「身固(みがため)」、歩法「禹歩(うほ)」、バリアを張るための歩法「反閇(へんぱい)」これらの技法は、陰陽師が霊的な影響から自分の身を守り、霊的なエネルギーを高めるための重要な技術です。

身固(みがため)とは?-霊的な影響を防ぐ自己防衛の技術

「身固(みがため)」は、陰陽師が霊的な影響を防ぐために用いる防御の技術です。

邪気や霊的な攻撃から身を守るために、身固の技術で霊的なバリアを形成し、陰陽師自身のエネルギーを安定させることができるとされています。

身固の歴史と役割

古代から陰陽師は、悪霊や邪気と向き合うことが多かったため、霊的な防御技術が求められてきました。

身固は、そのための基本的な技術であり、外部からの霊的な影響を受けずに身を守るために開発されました。身固を実践することで、心身に強い守護のバリアを張ることができるとされています。

身固の実践方法

身固の実践には、呼吸と意識の集中が必要です。以下が基本的な手順です。

深呼吸:深くゆっくりと呼吸をし、心を落ち着けます。

意識を集中:体の内側に霊的なバリアが形成されるイメージを持ち、霊的な影響が入り込まないよう意識を集中させます。

体を包み込むバリアの形成:全身を包むように霊的な防御を張り、守護のバリアが固まる感覚を意識します。

身固の技術は、自分を霊的に守るために非常に重要であり、陰陽師の基本技術とされています。

禹歩(うほ)とは?-自然の力を取り込む霊的な歩法

「禹歩(うほ)」は、霊的なエネルギーを高めるための歩法であり、陰陽師が自然との調和を保ちながらエネルギーを整える方法です。

禹歩は、古代中国の王である禹王(うおう)にちなんで名付けられた歩法で、霊的なエネルギーを取り込みやすくするために用いられました。

禹歩の実践方法-五行の力を体に宿す歩き方

禹歩は、歩く際に五行(木・火・土・金・水)を意識しながら一歩ずつ歩を進めることで、自然のエネルギーが自分の中に流れるように意識します。

一歩目:右足を前に出し、木のエネルギー(成長と発展)を感じます。

二歩目:左足を前に出し、火のエネルギー(情熱と活力)を意識します。

三歩目:右足を前に出し、土のエネルギー(安定と調和)を取り込みます。

四歩目:左足を前に出し、金のエネルギー(力強さと決断力)を感じます。

五歩目:右足を前に出し、水のエネルギー(柔軟さと流動性)を意識します。

五行の力を意識しながら禹歩を行うことで、心身のバランスが整い、霊的なエネルギーが安定するようになります。

反閇(へんぱい)とは?-霊的防御のための踏み込み

「反閇(へんぱい)」は、邪気や霊的な影響から身を守るために足を踏み込む技術です。

反閇は、足を強く踏み込むことで霊的なバリアを張り、悪霊や邪気が自分に近づくのを防ぎます。

反閇の実践方法-霊的な守護のための使用

反閇の動作はシンプルですが、霊的な効果を発揮するためには集中力と正確な手順が必要です。

足を強く踏み込む:右足で地面を強く踏みしめ、周囲に霊的なバリアが広がるイメージを持ちます。

反対の足も踏み込む:次に左足で地面を踏みしめ、バリアが一層強化されることを意識します。

安定した姿勢を取る:両足を肩幅に開き、霊的なバリアが確立されるイメージを持ちながら立ちます。
この動作により、霊的な攻撃や邪気が入り込むことを防ぎ、身の安全を確保できるとされています。

現代での身固・禹歩・反閇の実践法と心身の守護としての活用

現代では、身固・禹歩・反閇のような陰陽道の技法を直接行うことは少ないですが、日常生活の中で応用できる考え方として役立てることができます。

たとえば、ストレスや不安を感じたときに、身固や反閇のイメージを用いることで心の安定を得たり、自然の中で禹歩を意識しながら歩くことでリラックスしたりすることができます。

現代での活用法の一例

身固:日常のストレスや不安に対して、周囲にバリアを張るイメージで、邪気や悪意を遠ざけることができます。

禹歩:自然の中を歩くときに五行の力を意識することで、心身が安定し、リラックスした状態に導かれます。

反閇:大事な場面で強い意志を持つために足を踏みしめる動作を行い、霊的な守護をイメージすることで、集中力が増し、成功に向けた自信が湧いてきます。

これらの技法を日常生活の中に取り入れることで、心と身体が守られ、落ち着いた気持ちを保つことができるでしょう。

まとめ

陰陽道における「身固」「禹歩」「反閇」は、いずれも霊的な防御や自己の安定を図るために用いられる重要な技法です。

身固は霊的なバリアを張るための防御技術、禹歩は自然の力を取り込み安定を保つ歩法、反閇は霊的な影響を防ぐための踏み込み技法として、陰陽師たちの活動を支えてきました。

こうした陰陽道の知識は、現代においても精神の安定や心の強化に活用できるでしょう。

陰陽師が登場する作品は、小説、漫画・アニメ、テレビドラマ・映画にたくさんあり、今回また、陰陽師の独特な用語を知ったので、これからはいままでよりもっと作品を楽しめるようになるはずです!