こんにちは。ウニザベスです。
前回の記事では、「どうしてあんなことを言ってしまったのだろう」と後悔した時に、自己分析や相手の理解、そして関係性を振り返ることが大切だというお話をしました。
今回は、そのステップを踏まえつつ、具体的に自分自身や相手を理解するための実践的な方法をご紹介します。
人間関係におけるコミュニケーションのミスを減らし、後悔を減らすために、今日から取り組める簡単なアプローチを紹介します。
これらの方法は、あなたが感情的な場面で冷静に対応するための助けになるはずです。
自分の感情を客観的に見る「感情記録法」
「感情記録法」は、毎日の自分の感情を記録し、それを振り返ることで自分の感情パターンを理解する方法です。感情的な発言をしてしまうタイミングやきっかけを見つけるために役立ちます。
やり方：
日記やメモを用意する
紙のノートでも、スマートフォンのメモアプリでも構いません。毎日感情の動きがあったときに、それを書き留められるようにします。
感情が大きく動いた場面を記録する
怒りや悲しみ、イライラなど、自分が強く感情を感じた瞬間や、何かを言ってしまった後悔の場面を記録します。そのときの状況、相手とのやりとり、どんな言葉を発したのかを書きましょう。
記録するポイント
– 何があったか（出来事） - どんな感情が湧いたか（怒り、悲しみ、焦りなど） - どんな言葉を発したか（言ってしまった内容） - その後どう感じたか（後悔、すっきりしたなど）
振り返る
1週間や1ヶ月分の記録をまとめて見返すと、自分がどんな状況で感情的になりやすいのか、失言をしやすいパターンが見えてきます。たとえば「仕事で疲れているときに、他人のちょっとした言葉にイライラしやすい」といった具合です。
この方法を続けると、感情的になりやすい場面を予測できるようになり、冷静に対応する助けになります。
相手を理解するための「価値観マップ」
「価値観マップ」は、相手が何を大切にしているのか、何に敏感なのかを視覚的に整理する方法です。相手の価値観を知ることで、言葉が相手を傷つけるリスクを減らせます。
やり方：
相手の話を観察する
相手と会話しているとき、どんなことに喜びを感じているのか、逆に何に対して反応が強いかを注意深く聞いてみましょう。たとえば、「家族がとても大事」「仕事の成果に誇りを持っている」「プライベートな時間を大切にしている」などです。
相手の価値観をメモする
相手の発言の中で特に強調していたことや、何度も話題にしていることをメモします。紙に書いても、スマホのメモに書いてもOKです。
マップを作成する
相手の大切にしていることをキーワードとしてまとめ、それを円や四角の形で囲み、視覚的に整理します。たとえば、「家族」「仕事」「健康」「趣味」など、相手が気にしていることが中心になります。
コミュニケーションに活用する
次に相手と話すとき、その人の価値観に注意を払いながら発言します。たとえば、家族を大切にしている人には、軽々しく「家族より仕事を優先すべきだ」と言わないように配慮できます。
相手の価値観を理解することで、より良い関係を築くための会話ができるようになります。
二人の関係性を見直す「関係履歴」
「関係履歴」とは、あなたと相手が出会ってから現在までの関係性の変化を整理する方法です。時間の経過とともに関係がどう変わってきたのかを理解し、今後のコミュニケーションのヒントにします。
やり方：
初めて出会った時のことを思い出す
まず、あなたとその相手が初めて会った時の状況を思い出してみてください。たとえば、職場で初めて挨拶を交わした瞬間、友人として出会ったときなど、その時の印象や距離感をメモします。
これまでの重要な出来事を書き出す
その後の二人の関係において、印象に残った出来事や大きな変化を書き出します。たとえば、「職場でのプロジェクトで一緒に働くようになった」「昇進して上司と部下の関係になった」「お互いに悩みを打ち明けるようになった」などです。
関係性の変化に注目する
時間の経過とともに、二人の関係がどう変わってきたのかを振り返りましょう。たとえば、昔は気軽に冗談を言い合っていたけれど、最近は距離を感じるようになったなど、関係性の変化に注目します。
今後のコミュニケーションのヒントを得る
関係履歴を振り返ることで、相手との今後の接し方に気づくことができます。たとえば、「昔は許された冗談が、今では通じなくなっている」「今の関係には少し距離が必要かもしれない」といったことです。
関係性の変化を理解することで、これからのコミュニケーションに役立つ洞察を得られます。
まとめ：後悔しないために、実践的なアプローチを活用しよう
「どうしてあんなことを言ってしまったのだろう」と後悔する瞬間を減らすためには、自分の感情パターンを把握し、相手の価値観を理解し、二人の関係性を見直すことが非常に有効です。
感情記録法や価値観マップ、関係履歴の作成といった具体的な方法を日々の生活に取り入れることで、失言や誤解を減らし、より良い人間関係を築いていくことができるでしょう。
次回の記事では、これらの実践的な方法を実際にどのように生活に取り入れていくか、さらに具体的な例と共にお話しします。少しずつ実践して、後悔を減らし、心地よいコミュニケーションを目指してみましょう。
